2日がかりで、家屋に近い広葉樹の伐採をしてきました。1本の木ですが、幹が大きく二股に分かれていて双子のような樹形です。木を残すために、わざわざ屋根の形状も複雑にされていたのですが、枯れ枝や落ち葉が多すぎて屋根を傷めてしまうとの判断で伐採することになりました。

写真左側の幹の方が細くて傾きが大きく、刃物を扱うときの作業体勢が悪いです。右側の幹は傾きは少ないのですが、より樹高が高く、なによりも家屋に近すぎです。家屋の問題がなければ、左側の幹を切ってから右側を切りたいのですが、今回の立地条件では逆の順番で作業を進めます。
左右両方の幹に、作業者の安全確保のためのロープをセット。切った枝や幹を吊り下げる滑車とロープは、より家屋から離れている方の左側の幹にセット。これで3本のロープを使用して、さらに右側の枝や幹を切るときには振られ止めの補助ロープも使用。あみだクジのようにも見える計4本のロープを、知恵の輪みたいに絡まないように使いこなしていきます。

屋根の上にたまった落ち葉のビフォーアフターです。10cm近くたまっていて、ブロワーで吹いてもビクともしません。棒で突ついて削ぎ落としていきます。

落ち葉というよりも腐葉土といったほうがよさそうです。新芽が伸びて根を張ろうとしていました。

初日に枝降ろしと屋根の掃除を終えて、2日目は幹を切っていきます。

写真右側の細くて傾きの大きい幹のほうが左側の太い幹よりも低くなりました。このチェーンソー作業のときには、安全確保の支点とロープは左側の幹に利かせています。この後、太い幹を二股まで切り詰めて、右側の幹を電線に当たらない高さまで低くして、最後は根元から切り倒しました。

切り株を覗くと、中心に大きな腐れが入っていました。作業中も枯れ枝が多いと感じていましたが、木としては弱っていたのでしょう。溜まっていた落ち葉のようすからも伐採する時期を迎えていたのだと思いました。