所有されている林の樹木が道路に向かって倒木になっては困るとのことで、道路際の枯れていたり弱っていたりの木、約15本の伐採のご依頼をいただきました。

大半の木は地上作業のみで伐倒できます。しかし、2本だけ枯れていて無理に引き倒すと途中で折れてしまったり、他の樹木に絡まって掛かり木となってしまったりするリスクがあるため、木に登って上部を切り落としてから伐倒します。

しかし、、、、枯れ木では作業の安全を確保するロープの支点となりえず、周辺の元気な木に登って支点を作ってから枯れ木にもう一度登ります。段取りに数時間かかってようやく刃物をつかうペースになってしまいます。

黄枠が枯れた赤松。高さ約25~30メートル、胸元の直径は約50~60センチの巨木です。奥にある元気な赤松(青枠)を20メートル以上登って支点を作ってから、地上に下りてもう一度枯れ松に登ります。

思っていた以上に太くて大きい木でした。約半分の高さまで切り落として最後は伐倒しましたが、地面に付いた瞬間に幹は大きく割れてました。

もう一本の細い枯れ木(赤枠)。寄りかかっていたナラの木を登って、触ってみると腕力でぐらぐらするほど。いつ折れて道路に落下するか分からないほどに枯れていました。このままでは上部の切り落とし作業もできないため、まず幹の途中でナラの木と連結して仮固定しました。その後、上部を切り落として、ナラの木を支点(矢印マーク)にして根元の方から少しずつ刻んで吊り降ろしていきました。

刻まれた枯れ木と切り株。表面の皮のほとんどが剥がれています。枯れてからかなり時間が経っていたもよう。